お久しぶりです。ねこなりです。
今日は好きな本について綴りたいと思います。
タイトルは『黒い家』著者は貴志祐介です。
大竹しのぶさん主演で映画化もされています。
貴志祐介さんは『防犯探偵・榎本』シリーズ『鍵のかかった部屋』などなど、ドラマ化されているものも多くあります。
『鍵のかかった部屋』は推理物ですが、『黒い家』は圧倒的ホラーです。
この本と出会ったのは、中学生か高校生の時です。
朝の10分間で本を読もう。といういかにもありがちな読書習慣を身につけるための時間がありました。
元々本を読むのが好きだったのでうきうきと早速ブックオフに走って中古の小説を買い漁りました。
東野圭吾など、王道推理小説が好きでよく読んでいたんですが、たまたま貴志祐介という存在にたどり着き、たまたま『黒い家』を手に入れました。
ストーリーはうろ覚えですが、ある事件を追っている主人公が「黒い家」の秘密に迫るにつれ、そこ住む激ヤバな住民に狙われることになる…というようなものだったと思います。
もうこれが、面白い。
激ヤバな住民が映画では大竹しのぶさんが演じられた役なのですが、本当にやばい。
確か名前が菰田ナントカだったと思います。
菰田は第一印象から「ヤバい」人だったのですが、見た目通りヤバくて(笑)、事件の核心に迫りつつある主人公をあの手この手でこの世から消そうとしてきます。
特に1番覚えているのが、最後の追いかけっこのシーン。
マンションみたいな建物を主人公が逃げ回り、菰田が追いかけるシーンです。
最初、主人公が菰田を見つけた所から、菰田は確かすごく大きな包丁で人の腕に細かく傷を入れていました。
完全に人を痛めつけることだけを目的としています。小説なので文字が並んでいるだけなのに、とてもリアル。
大きな四角い包丁が人の腕にスっスっと切れ目を入れ、血がジュワ…っと溢れ出てくるような…………怖い。
ずっと前に読んだ本なのに、未だに思い出せます。
その後何やかんや大怪我しながら主人公は逃げ回って反撃に成功した…気がします。
1番重要なラストを思い出せないのに菰田の恐ろしい行動はハッキリとしています。
読んだ後は家に帰る度に、もしかしたら菰田がいるんじゃないかと本当に不安になりました。
未だに押し入れやクローゼットに誰かいるんじゃないかとたまに恐怖を感じます。
朝の10分ではとても足りなくて授業が始まっても先生に止められるまで、読み進めずにはいられない、そのくらい面白かったです。
貴志祐介の本はその他に『十三番目の人格 ISOLA』が大好きで、物語が進むにつれ嘘でしょ!!!!と心の中で叫んでいました。授業中。(笑)
今日は貴志祐介の『黒い家』について思い出してみました。
本当に面白いので、もう一度読み直したくなりました。(内容も結構忘れているので)
ではでは。